パニック障害を発症すると乗り物や暑さ寒さなど環境の状態、他にもいろいろなことが気になって仕方なくなります。
中でも乗り物に対する不安が一番大きいでしょう。
パニックと電車の接し方
パニック障害との接し方の一つとして「君子危うきに近寄らず」があります。
苦手なことはやらない。
取引先に行く時に「乗り換えの駅までついたら電話して」と言われたことがありました。
駅に着き目的地に行く電車はわかりましたが、約束なので電話を入れました。
この電車でいいですね?と各駅停車のことをさして言うと、
それは乗らないように。遅いから快速に乗ってください。
そのように親切に力強く教えてくれました。
パニックの症状が強かったその時は快速電車が乗れませんでした。
いえ、絶対に乗らないようにしていました。
パニックのひとならわかるかと思いますが快速電車は地獄の電車。
できることなら各駅停車でいつでも降りられる安心感が欲しいのです。
可能なら始発駅か空いている駅まで戻ってまで座って乗ることがその頃のベストな方法でした。
混みそうな時間帯を避けて移動する時間を決めることもしました。
パニック障害の克服にはまずできることから少しづつやって行くことが大切です。
ひとつできればまたひとつ。
この積み重ねでいつの間にか快速電車にも乗れるようになります。
ボクは10年かかりましたが飛行機にまで乗れるようになりました。
その最初の一段目はできることをやってみるでした。
心地よい環境を作ってあげること
どんな時でもできうる限り自分の心が嫌がらない環境を用意してあげましょう。
ボクがやっている電車に乗る時の環境作りです。
•空いている時間帯を選ぶ
•始発駅まで行って座って乗る
•トイレのある車両に乗る
•指定席に乗る
•ものすごく時間に余裕を持って出かける
もちろん乗り物に乗らないと言う選択もあります。
でもそれでは人生の幅を狭めてしまうし、何よりも働くことすらできないので生きて行くことが困難になってしまいます。
できないからやらないではなくて、やりたいことはやってみる。
その姿勢で小さなことからひとつを選んでやっているうちに必ず大きなことができるようになります。
大切なことはやりたいからやるんだ、と言う気持ちなのですね。
嫌なことをやろうとしても心は拒否します。
拒否している時、心は不安の感情を発生させてボク達を動けないようにし向けてきます。
不安なこと、怖いことは生命の危機であるからやらせないようにするのです。
心は自己防衛のために一生懸命に働いてくれています。
とても健気で素直なやつなんです。
だからまずは心のやりたいことをやる。
ひとつづつやってみる。
やりたくないって言うのならどうして?って聞いてあげる。
自分本位な意見を押し付けてはいけませんよ。