予期不安の不安を解消する自律訓練法

こんにちは。くにひろです。

パニック障害で最後までしぶとく心に残るものは予期不安です。人それぞれ不安の対象は違いますが、日常生活を脅かすほど恒常的に襲ってきます。

少しでも生活の中から不安材料を少なくするために、解消できるものは解消し、流すものは流していくなどの改善が大切です。

同じ出来事でも不安と感じる時と感じない時があります。状況が違う、心の状態が違う、なにか結論付けることはできないかもしれませんが、ひとつの理由として心の耐性がその時々で違うのではと感じています。

出来事を不安と感じることなく流すことができたらどんなにか楽でしょう。出来事は出来事、それ以上でもなくそれ以下でもない。そうなりたいですね。

心の耐性、心の質を変える方法として自律訓練法があります。今回は自律訓練法で心の質が変わった人のお話です。

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家族に隠れて自律訓練法を続けたある女性のお話

不安
Quiet Allie Photo by josemanuelerre

ボクが一緒に自律訓練を受けた女性。いつも力をもらっていたのでプライバシーに触れない範囲でシェアさせていただきます。

彼女は自律訓練法をやり始めたばかりのころ、腕や脚の重感も温感も、まったくわからないと言っていました。

「皆さんのように温かくもならなければ重たくもなりません」

毎回そういって「効果があるのかどうか、よくわからないです」と元気がありませんでした。

それに自律訓練法を練習しているのを、家族にみられるのが恥ずかしい、なんだか変なことやっていると思われそう、隠れてやるのも大変なんです、と自律訓練をやることに対しても消極的でした。

ところが4回目で衝撃の発言がありました。

「今週はね。先生に怒られちゃうかもしれないんですけれど、薬を飲まなかったんですよ。でもね。不安も出ないし、変になっちゃうことも全くなくて大丈夫だったんです」

一同「えっーーーlll」

「逆に今大丈夫なことが不安で不安で。また元に戻ったらどうしようと」

一同「いえいえ!戻りませんから!」

彼女は旦那さまがご病気で、数か月もの間、病院をたらいまわしされました。

受け入れてくれる病院がみつからない不安、万一の事態を想像し続け、結果、不安障害となり不安発作を頻発するようになりました。

そして、いろいろな人からその病気についてのマイナスな意見を聞くたびに、さらなる最悪の事態を想像し、また書籍で調べれば調べるほどに希望を削がれ、心が壊れていったのです。

日々の家事の最中にも、突然嫌なことを想像してしまい、どうしようもない不安に襲われてしまいます。

薬を飲み続けて一年、なんとかしのいでいましたが、これは自分の心の問題なのだと気づき、カウンセリングを受けはじめたそうです。

自律訓練法をはじめた時は「訓練しなきゃ」といつも言っていました。まじめな性格で自分を鍛える、律しなくてはいけないという思いが随分とあるのを感じました。

そんな彼女を笑顔にしたいなと思い、グループのメンバーはそれぞれに、彼女のできている部分を褒めて、認めて、励ましあってきました。

得られたものは心の静寂。自律訓練法のびっくりするような効果

自律訓練法と瞑想
Zen en jean Photo by Arslan

女性のパニック発作が起こらなくなったのは、自律訓練法を始めてから1か月過ぎたころでした。

薬を飲まなくても、不安な考えが湧いてこなくなったのです。

彼女はとにかく少しでも不安がでてきそうになったら、すぐに自律訓練法をやることにしたそうです。

「とにかく身体に意識を向ける」それだけを一日に何度も何度も、かすかな不安が出るたびにやり続けたそうです。

まじめな性格ですから、とにかくやるということにフォーカスしたのです。

気づいたときには、心が落ち着いている自分がいたのです。

自律訓練法は身体を感じることにだけフォーカスします。「両腕両脚が重い」と唱えますが「重くなれ」とは念じません。重さを感じるだけなのが大事なポイントなのです。

温かさも同じで「温かくなれ」とは念ぜず、体の温度を感じるだけです。

この時、心は体の感覚器官に集中します。そしてふと集中が切れた瞬間に、思考、感情から解き放たれて「無」「空」という状態になるのです。

瞬間かもしれませんが、これが「あるがままの自分を感じる」ということなのだとボクは理解しました。

思い込みや決めつけから生じた思考からも、感情からも離れて、重さだけを感じている、温かさだけを感じている、この状態をつくることが心に静寂を取り戻さるのです。

自律訓練法と禅と瞑想

自律訓練法は瞑想や禅と非常によく似ていると思います。

もちろん目を閉じてなにも話さず、考えないというスタイルが似ていることもありますが「今」「ここ」を感じることに関して同じなのではないでしょうか。

自律訓練法は禅とも瞑想とも目的が違うかもしれません。ですが結果として心に静寂を取り戻させ、今ここを鋭敏に感じさせてくれる点は、同じです。

雑念が流れる中、一瞬一瞬であっても重感、温感を感じてその部分に集中し、今ここに生きているのを感じる。そこには不安も恐れも喜びもない、なにもない時間と空間があります。

禅も瞑想も、これと同じものを感じているのでしょうか。

不安にとらわれてしまった心を解放し、元気にするには、心に「無」を感じさせてあげればよいのです。

自律訓練法はなによりも手法が簡単で誰でも取得でき、どこででもできることが最大の利点、メリットです。

くにひろでした。

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