今年の3月から心身の改造を目的に食養法をはじめました。
半年が経過し、断食や菜食、少食習慣が心と体にどんな効果を与えるのかがなんとなくわかってきました。
うつにしてもパニック障害にしても、心と体の両側面からアプローチすることが完治の早道です。
ボクがやったことは次のふたつ。
- 3月から、1日2食。基本は野菜食で、生野菜を大量に食べること。
- 6月から、朝食として、にんじんリンゴジュースをプラス。食事量は少なめに。
肉はほとんど食べずに、魚は月に2,3回くらい、卵、乳製品も極力減らしました。
食パンもホームベーカリーで焼きますが、卵もバターも牛乳も入れず、全粒粉で焼いています。
結果、3月から半年で体重は7キロ減り、身長173にして47キロという糸のように細い体になりました。
ところが、気力はかなり充実し、集中力、胆力がわき上がってきたのです。
ボクはずいぶんと若い頃からお腹が弱くて、特に緊張したりストレスが多いとすぐに下痢を起こしました。
常に胃重感があり、腹部が張っていましたが、この夏に出た激しい胃痛というめんげん(好転反応)の後、急激に胃が軽くなり食が太くなり、現在にいたります。
途中、栄養不足など不安も感じましたが、現在の充実した精神状態に変わってきたので、少食生活の効果について書いてみました。
断食はアルカリ性への体質改善
* The Buddha Tree * Photo by pareeerica
古くから断食療法という民間療法があります。
ですがいまだに医学では治療法として認められてはいません。
現代の栄養学では、検証できないことがたくさんあるようです。
というよりも、人間の体のほとんどのことは、検証できないことだらけの、神秘だということなのでしょう。
現代医学では、ある病気になったときに、体質だからそうなったと簡単に片付けられてしまうことが多いです。
ところがその体質とはなんぞやが、はっきりと科学的に分類されてはいません。
つまり病気の原因を体質といっておきながら、体質に対してのアプローチがまだないのです。
断食は体質を変えます。酸性体質をアルカリ性体質にするのです。
根本の体を変えてしまうので、治癒の力がわき上がってくるのでしょうか。
断食を開始するときに体の中で起こること
断食を始めると、栄養素が足りなくなるので、体は自らの肉体をエネルギーに変えていきます。
この時に、ケトンなどの酸性物質ができ、体は一時的に酸性になります。
酸性に傾いてしまった体のバランスをとろうとして、自らアルカリ性をつくりだす体質に変わっていきます。
断食は強制的に自分の肉を自分で食うという肉食、酸性体質になることで、アルカリ性の体にかえるきっかけを与えているのです。
一撃を与えてアルカリ性の体になっても、その後の食生活が酸性であってはすぐにもとの酸性の体に戻ってしまします。
そこで大事なのは、少食かつアルカリ性の食習慣です。
断食は体に体質改善のきっかけを与えますが、本当に健康で活気ある生活をつくるのは少食アルカリ性食なのです。
心の質を変えるにはセロトニンを増やす必要がある
長嶋一茂は著書の中でこう言っていました。
「飢えると白血球が盛んに活動し、体の中にたまった毒素も、魂の中にたまった毒素もすべてを食い尽くしてくれる」
理由はわかりませんが、なんとなく理解はできます。
食事は人生の楽しみの一つではありますが、生きる目的にはなりえません。
食べているだけで幸せになれるのだとしたら、現代の日本人はほとんど幸せになっているのではないでしょうか。
また、うつなどの要因として知られているセロトニン不足ですが、セロトニンは腸でほとんどがつくられるそうです。
腸の活動が悪ければセロトニンが不足してしまいます。
うつや精神疾患のかたには胃腸が丈夫でない方が多いです。
食事を変えることで胃腸を元気にしてあげることは、セロトニンを増やすことになるのです。
断食、少食生活で手に入るもの
断食は少食体質になるきっかけです。少食生活は胃腸を丈夫にして、健康で活気のある人生を手に入れるためにあります。
少食の生き方を手に入れると、シンプルな考え方やシンプルな生き方を手に入れることができます。
シンプルな生き方は頭と心をすっきりと快適に活性化させます。
そうすることによって、何事にも意欲がわいてきて、考え方がシンプルだから迷いのない心ができあがります。
簡単に言うと集中力があがります。
本当の集中力は心が健全でないとわきでてこないのです。
しっかりと集中力が発揮されている時、うつやパニックを感じることはありません。
体と心からのアプローチで真の「集中力」 を手に入れることがとても大事なのですね。