不安はなくすことはできないけれども不安の暴走をなくすことはできます。
不安の暴走がなくなればパニックに陥ることもなくなります。
パニック障害との接し方で大事なこと、しかも今すぐできることをまとめてみました。
パニック障害との接し方で守っている3つのこと
疲れすぎないこと
長嶋一茂さんが著書「乗るのが怖い」にこんなことを書いていました。
自分は気が弱いからパニック障害になったんだ。
こんな病気は空手のトレーニングで気合で治すんだ。
そして現役の時以上に激しいトレーニングをしました。
するとトレーニングの最中に発作がでたりする。
心臓がバクバクいっただけで過呼吸の発作かと勘違いして気分が悪くなってしまったのです。
過度の筋トレは筋肉に乳酸を貯めこんだりと、生理的によくないことと一茂さんは言っています。
ボクも体力づくりと身体を柔らかくするつもりでプールに行きました。
20数年ぶりの水泳は肉体にいつもと違う疲労感を感じさせました。
まずいことにこの疲労感がめまいの時に感じる嫌な感じになんとなく似ているのです。
するとめまいの予兆が起こったと心が勘違いして急に気分が悪くなり始めます。
やばい。まためまいがでた。
とにかく不安が止まらなくなるのです。
運動が悪いわけではありませんが、疲労感はめまいの感覚と似た痺れを及ぼすことがあります。
この疲労感がパニックにつながっていくと考えています。
ですので過度の疲労を残すようなことはパニック障害には禁物なのです。
夕方から夜の帰宅の時間は一日の疲労とストレスが溜まっています。
だから帰りの電車でパニックは起こりやすいです。
また夕方から夜間にかけては、交感神経が副交感神経へと切り替わる時間帯です。
パニックが激しい時は切り替えがうまくできなくなっていることが多いので、さらにこの時間帯に発作が起きやすくなります。
とにかく疲れすぎたと感じたら休むことを徹底します。
日帰り出張であったとしても現地で泊まるなんてボクはよくやります。
時間に余裕を持つこと
心にゆとりを持つ。
これは絶対ですね。
だから約束の時間には十分な余裕を持って出かけるようにします。
場所もあらかじめしっかりと調べて不安要素をできうる限りなくしておきましょう。
パニック障害は不安が不安をよび、恐怖発作になって起こります。
少しの不安が積もる積もって噴出する時にはもう手遅れです。
だから普段から不安のもとになるものは出来うる限り排除します。
症状がひどい時のボクは待ち合わせの1時間前に到着していることはザラでした。
通勤時間帯にかかる移動がある時はそれを避けるために2~3時間早く出たりしました。
とにかくパニックの癖をつけてしまってはダメです。
起こさないようにできることから着実に乗り越えていくことは大事な方法ですよ。
楽しみをみつけること
情熱的になれるものを探して何事にもチャレンジする気持ちをもつことはとても大事です。
その時に「これを生涯の趣味にしてやる」なるなんてたいそれたことを考える必要はまったくありません。
初めてやることに対する興味のほうが大切。
パニック障害持ちの人は生真面目すぎる人が多いのです。
だから趣味までまじめに考えてしまっている。
だから
「あー、楽しかった!」
といつも心から楽しむことを習慣としちゃいましょう。
もし突発的に心が暴走を始めパニックに陥り始めたら手近なもので夢中になれることをやります。
これも普段から手軽なものを用意しておきましょう。
ボクはiPhoneのゲームをやります。ルールが簡単で夢中になれるものがいいです。
例えばこれ。
タイピング Hi -フリック練習 2.7.1(¥170)
カテゴリ: ゲーム, 仕事効率化, 教育, 単語
現在の価格: ¥170(サイズ: 2.3 MB)
販売元: bbcddc – Hiroyuki Fushida
リリース日: 2009/08/11
ちなみにボクがハイスコアをだした日にちを調べると電車の中が多いです。
だってなんとなく不安がもたげてきた時にやっているからです。
元気な時はあまりやらないゲームも、不安へ心が注視してしまいそうな時にやります。
不安から心をそらすために夢中になってやっています。
だからハイスコアは電車のなかだったりする(笑)
パニック障害は不安障害の側面をもっていて、不安が日常化するとうつ状態になっていきます。
だからとにかく不安にとりつかれないことが大事なことです。
不安はなくなることはありません。
これを「あるがままにうけいれる」と言ったのは森田療法です。
「不安に注目すればするほどに大きくなる。だからそのままにやりすごせ」と。
やりすごすやり方はいろいろあると思いますがなにかに夢中になること、それが一番であるとボクは考えています。
もっと簡単に言えば人生に情熱的になること。
それがすべてかな。