くにひろのプロフィール

はじめまして。くにひろと申します。

催眠療法や心理カウンセリング、そしてネットで生活しています。

もとは技術系サラリーマンでしたがパニック障害がきっかけで独立しました。

パニック障害は治ったと思ったら再発し、そしてその過程を自ら学んだ催眠療法やカウンセリングの技術で超えてきました。

こんな経験で得たものをこのサイトで発信しています。訪れてくださった方が少しでも楽なったと言ってもらえることがボクの一番のよろこびです。

会社に行けなくなった時のこと

めまい」って聞いたことありますよね。
電車
目がグルグルとまわったり身体がフワフワしたり立っていられなくなる症状です。

ボクはこのめまいに30歳くらいから悩まされ始めました。

始めは頭がしびれ、身体がグラグラするくらいでした。ですがだんだんと症状は激しくなりました。

頭のしびれが体の感覚をなくし目の前が真っ暗になり倒れると言うことが頻発し始めたのです。

病院に行って脳のCTを撮ったり耳の検査をしたりしても異常はありません。

ですがめまいは一向に止まらずそれどころかどんどん酷くなる一方でした。

いつめまいが起こるかと毎日ヒヤヒヤとしていました。

ちょっと頭がクラっとするだけでまた倒れるのではないかとドキドキしたり、その不安が不安を呼び恐怖の悪循環に陥ってしまうようになりました。

予期不安です

このまだ起きていない出来事に対する想像だけでパニックになるのです。

これがパニック障害の原因のひとつと言われています

出張で電車に乗るのが本当に苦痛になり、途中で体調が悪くなっても大丈夫なように何時間も余裕を持って出かけました。

朝早く出張をしなくては行けない時は自腹で前泊をして疲れがたまらないようにしました。

でもだまして生きても必ず限界が来ます。

ボクはついにめまいと心の疲労で会社に行けなくなりました。

でも今思えば行けなくなって当然だったのです。

悩み
ボクはバブルの力もあって一部上場の自動車会社にエンジニアとして就職しました。

配属された部署は200名ほどの設計部でした。エンジニアとして憧れの設計に配属されたことはボクの誇りでした。

ところがここは同期が10名、1つ前の先輩、1つ後の後輩含めると30名近くの同時期に入ったライバルがひしめき合っている戦場だったのです。

過当なポジション争いの末、ボクは自分がやりたくて入った会社なのになにをしているのかわからなくなりました。

ポジション争いのためだけの仕事。仕事は常に上司のご機嫌を取るためだけのものであって、よりよい製品の開発ではありませんでした。

好きで始めた仕事なのに楽しくない、そればかりかツラくて仕方がない毎日でした。

そんな不毛な仕事をし続けた結果、バブル崩壊後には赤字決済になりボクのいた開発センターのお客様駐車場は売れなくなった新車であふれたのです。

誰にとってもご機嫌とりの仕事は自分のやりたいことではありません。

やりたくない仕事ではいい仕事はできないし自分の力だって満足に出すことができません。

もっとできるはず」と自分を叱咤激励して新しい仕事を求め転職をしました。

30歳目前に選んだのは技術力勝負のエンジニアリングベンチャーでした。

ロボット、潜水艦などの設計を行うなかで機械、電気、ソフトウェアを独学で学びありとあらゆる知識を身につけました。

ところが一向に仕事ができるようになった気がしなかったのです。

もっとできるはずなのに・・・」という思いだけが空回りし、目の前の仕事がまったく手につかなくなりました。

たった一つの仕事をするのにも多大なるエネルギーを使わないとまったくこなせないのです。

同時にめまいとパニック障害の症状が激しくで始め、帰宅途中の駅のベンチで頭を抱えて休むことが多くなりました。

もし今の働き方に違和感を感じているのならできるだけ早くに見なおして欲しいと願っています。

ボクのように身体と心を壊す必要はまったくないのですから。

ボクは会社員としてはまったく自分の力を発揮することができませんでした。

間違えた結果を書いた報告書を前に上司に「あなたは嘘つきだ」と言われたこともあります。

自分にとって力を出せる環境でないとき、人は自分でも想像もつかないミスをしでかすのです。

誰もが会社に行かなくては行けないはずはありません。

そもそも会社にだって色々な会社があり、今行っている会社だけがすべてではありません。

それをわかっていながらどんなに苦しくてもせっかく雇ってもらったからと「会社に行かなくちゃ」と努力忍耐根性で身も心も疲れ果ててしまう人がなんと多いことでしょう。

会社という組織に合う人もいれば合わない人もいます。

だって定食屋の一人前が、あなたの一人前とは違うではないですか。

ボク達には自分一人ひとりにあった生き方があるはずです。

その生き方をすれば最高の自分と出逢うことができるのです。

 

まだまだ続きます。。。2013-01-24